すーとらまん

コーダ あいのうたのすーとらまんのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0
伝えたいと思う気持ちと
理解したいと思う気持ちが溢れた
素晴らしい映画でした。

リメイク元の『エール』は観てません。



コミュニケーションにおいて
伝えたい気持ちと、理解しようとする気持ちが大切で、それは聞こえるとか聞こえないとか関係なくて人と人である以上みんな同じで手話も、日本語や英語と同じで一つの言語だなと感じた。

劇中で手話が字幕で略されないシーンがあって、先生に歌ってる時の気持ちを伝えるシーンは、劇中の先生と同様に全く手話なんてわからない僕にも、ちゃんと理解出来た、想像出来た感動的な美しいシーンで、手話ってなんて映画的なんだと感じた。

登場人物達もみんな素敵で、障害を持った人物を不自然に聖人君主、清廉潔白に描かれず、下品な事も言うし、劣等感も持つし、SEXだってする、ちゃんと僕達と変わらないひとりの人間として描かれていて、伝えたい気持ちと理解しようとする気持ちをちゃんと持っている素敵な人物像だった。

ひとつ気になった事をあえて言うならば、
コーダである主人公は歌の才能を持っていたけれど、もし僕が同じ立場だったらと考えたり、実際に同じ立場の人から観たらどう感じるのかなっと気になったが、やっぱりそれは社会で助けて行かなきゃいけないよなーと思いました。

家族に障害のある人がいる事で、強制的に大人にならなくてはいけなかった人物として『ワンダー君は太陽』のお姉ちゃんも思い出したりしました。


とても良い映画でした!
すーとらまん

すーとらまん