カイ

コーダ あいのうたのカイのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.4
家族の中でたった一人の健聴者のルビーは音楽をやりたいが、耳の聞こえない家族とは分かり合えず、自分の夢と家族との生活の中で葛藤する物語。

家族にとって、生活する上で欠かせない存在となっているルビーがとてもいい子で、どんなにやりたい事があったとしても3時には起きて海に出て、その後学校へ行く生活を送っていて、本当に家族の事を大切に想っているからこそなのが分かるので、家族にやりたい事を理解して貰えない感じはとても胸が苦しくなった。
その反動もあってか、後半の展開はかなり感動できる良い展開になっていた。

この映画はかなり聾唖者の癖だったり、気持ちだったりをリサーチしたんだろうなと細かい仕草などから感じる事が出来た。それがしっかりと後半のシーンで伏線にもなっていた。

コンサートのシーンが今まで観たことない表現が用いられていて、あのシーンは映画館で観る事でしか体験できないと思うので、この映画は是非映画館で見てほしい。
カイ

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