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コーダ あいのうたのperipateticSのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
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GAGA配信系は変な先入観を持って毛嫌いしていたが、これは純粋に感動してしまった。
とにかくジョニミッチェルが良い味出してる。

例えばそれは、多言語多文化の家庭。
家族といえども共有できない、分かり合えない「言語」があると、家族の絆は障壁が多いように感じる。しかし、団結や結束も生まれる。手話でも同じ。

何も聴こえない音楽会を楽しもうとするシーン、くるものがあった。以前知った、美術館に行くことを楽しみとする視覚障害の人がいるというニュースに近いものを感じた。芸術に触れる、というのは、何も、見える・聞こえる人だけに許されるような特権ではない。「一体どうやって楽しむんだ?!」という疑問は、健常者の一義的な価値基準である。

気づきの多さと、美しい愛の形と、いろいろと見入ってしまう作品だった。
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