今年、これまで観た映画の中で一番良かった。
ラスト30分は、ただただ感動の嵐。
家族の中でただ1人聴力があって、しかもその主人公ルビーに声楽の才能があるという設定が凄い。
ルビーのバークレー音楽大学への進路が開きかかった時の家族の反応「ルビーは本当に歌が上手いのか？」って、これは笑えない悲劇。
ただ、バークレーのオーディションを観に来た家族達にルビーが舞台で取った行動は…ここが本作のハイライト。この瞬間の為の設定だったと気付く。
主役ルビーを演じるエミリー・ジョーンズの演技、そして伸びやかな歌声の素晴らしいこと。
聴覚障害者をいたずらに聖域に押し込めずに、彼らが普通に下ネタをぶっこんでくるのがいい。
素直に感動できる、本当にいい映画に出会った。
