笑う要素も含みつつも感動させる作品で非常によかった。難聴者のリアルを描いていて、それゆえの苦悩や課題をマジマジと感じた。家族の中で1人だけが普通である故の疎外感、家族と自分の夢どちらを選ぶかという葛藤、異性間でのいざこざなどなどがうまく展開されていた。音楽の先生が本当にいい先生。熱心で家族が難聴である生徒に親身になって、生徒の夢を実現させようとしてくれた。このくらいの熱度で来年コーチがしたいな。
娘が歌っているのに何も聴こえていないという難聴のリアルが辛かった。1分間ほどの無音の時間。周りの人の表情や動作でしか感じ取れないことが当たり前なことが悲しくなった。そんな中でも娘を応援した家族にエールを送りたい。
