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コーダ あいのうたのmisoniのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
2.9
なんでここまで評価高いの理解できんな。
まずデリカシーに欠ける親がかなりキツい。
健聴者の子どもがろう者の親に通訳にされてしまうというこういうエピソードを(それが幸か不幸かは当事者にしか分からないと思うが)かなり可哀想な形でストーリーに織り込ませてるように見えて、それが現実なのかも知れないけどけっこう見ていてしんどかった。
コーダは反発しながらもそうせざるを得ず、健気に自分の宿命を受け入れてくようにも見えた。ラストには結局組合を作って皆笑顔で終わっていたけど親がどのように具体的にコーダに頼らずとも立ちゆくよう手を打ったのか、そこの過程の部分こそ見せて欲しかったわ。 あまりにも終盤全てが上手く行き過ぎて都合よく見えてしまった。
コーダの歌を聞きたくて父親がのどに手を当てて聞くシーン、皆が素晴らしいというコーダの声を聞きたいのはやはり両親だろうなぁ…と胸に迫るものがあった。不器用な兄貴のコーダへの優しさも良かったよ。母娘の本音の会話も良かった。こうした所々のエピソードは良かったんだけどな。もうひとつ訴えかけてくるものがなかった。
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