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コーダ あいのうたのArkのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.7
2023-152
自分以外がろう者という家庭で育ったルビーは家族の頼れる通訳者でもある。高校で合唱クラブに入ったルビーは顧問に才能を見込まれ、名門音楽大学の受験をすべきだと猛プッシュを受ける。しかし問題が起こり、家族のために家業を手伝うか歌の道に進むかの選択に迫られることになる。


皆が絶賛してるなか気まずくて仕方ないけど評価がキツめ。↓

金ローで放送されてたけど、絶対いっぱいカットされてるじゃんと思ってアマプラで観て正解。

家族愛。夢を追う情熱。

どんな時でも家族は家族。お互いに見捨てることは出来ない特別な関係。だけど時には、自己中になって誰にも邪魔されず自由に行動したい時もある。本気であればあるほどに。だけど頭の中では「家族を無視できない」という声が聞こえる。

ルビーは歌が好きで本当はその道に進みたいが、漁業が上手くいかず窮地に陥っている家族のために家業を手伝うか歌の道に進むか、究極の選択を迫られる。

夢を追う者には2つのパターンがある。才能があってその道を目指す者、才能は無いがその道を目指す者。
ルビーは間違いなく前者だから幸せだろう。

家族愛はとても胸が熱くなった。でも心に残るのはそこだけ。

素敵な物語だが、あまりにも話が出来すぎていてつまらない。こんなに何もかもが上手く進むことなんてない。中途半端な恋愛要素も要らない。

フィクションとして、あくまで作り物の話として観ればいいのだろうけど、もっとリアリティが欲しかった。穏やかすぎる上にベタなのでヒューマンドラマ映画としてはあまり心に残らない。賞を狙ったとしか思えない。まぁ、アカデミー賞が好きそうなストーリーだよね。

途中までは引き込まれる話だったし心を動かされなかったわけではない。本作は心に響く素晴らしい作品だと思う。でも、話が出来すぎていた。ただそれだけ。

とはいえ、実は一番の理由は他にあるがそれは個人的な問題。
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