耳が聞こえない家族と歌うことを夢に持つ娘という相反する構図をベースに沢山の愛が描かれたヒューマンドラマでした。
まず驚いたのが、ろう者の役を演じた各キャストの演技力。
言わずもがな、ここの演技力が本作品の良し悪しに直結するわけで、その演技力の高さには脱帽しました。
途中、無音になって耳の聞こえない世界（視点）からも作品を描いているところは思わず胸が詰まりました。
耳が唯一聞こえる娘を必要とする両親、必要と理解しつつも妹の夢を優先したい兄、家族の思いと自分の夢の狭間で揺れる本人、才能を買い絶対に歌の世界へ送り出したい先生、
それぞれ形は違えど、愛には変わりないんだなぁと。
それと同時に、愛は見返りの無い自己犠牲の上でこそ成り立つものだと改めて気付かされました。
