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劇場版 呪術廻戦 0のsnowのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

24日、百鬼夜行当日に見られました。
音楽も映像も素晴らしくて、お陰で仕事納めまでメンタル無敵モード笑
でもしばらくこれ以外の映画みられないんじゃないかな。とても心配です。

①里香ちゃんがすごすぎる。
原作の設定での里香ちゃんは、少し不気味な印象。花澤香菜ちゃんだとかわいすぎない?林原さんの方が良くない?と思ってました。でも呪霊里香の第一声を聞いて、そんな思考は吹っ飛んで。憂太との幼少期のシーンが追加されたことで、里香ちゃんが、寂しい、年相応に笑う子供だったということが分かり、又それが香菜ちゃんのおかげで底上げされ、里香ちゃんのことが好きになりました。

②真希さんと乙骨
2人のシーンがとても丁寧。
真希さんと乙骨は、対人関係における態度は真逆ですが、0でお互いにとって光のような存在になる、その瞬間をしっかり感じ取ることが出来ました。
夕暮れの教室のシーンは勿論、初任務の小学校で呪霊の腹の中、乙骨が真希さんに胸ぐらを掴まれながら叱咤され、本音を吐露する場面は、まず最初に泣いてしまうシーンだと思います。
というか真希さん、美人‥本当にかわいい‥脚‥今回作画担当の中に真希さん推しがいたな?

③サプライズなメンバー達
日下部?!と思いました。三木さん?!って。こういうの劇場版らしくてすごく好きです。
冥さんはカッコいいのにキュート。
それから硝子さん。高専内術師の会合で1人背を向けて立ち去るシーン、「ホント面倒なこと‥」という台詞、追加した人誰ですか?ありがとうございます。

④時間外労働in京都
ナナミンのところ、テレビアニメ版より豪華な「時間外労働」(サントラ)で始まった瞬間に全細胞が!ワッと!
でも、ナナミンこの遠征で京都の術師たちに慕われたのかなぁ、と考えるとちょっと、すごく泣けるんですよね。最高にかっこよかったです。
京都校のメンバーが出てくるのもとてもいい。ていうか、16,7歳の子達が街を守るためにそれぞれ戦ってるかと思うと、それだけでグッときちゃう。

④傑と悟の会話
聞こえない言葉、セリフに起こさないでくれて本当によかったと思います。
個人的に、あくまで漫画の過去編を踏まえての話ですが、離反後の夏油はどこか五条に似ており、教師になった五条は高専所属時の夏油にどこか似ているように感じます。関係は拗れているけれど、互いへの思慕は残っている、というより本性的に似ている2人だからこそ気が合った、という事実を感じて、切なかったです。

⑤櫻井さんという声優
今回、改めて櫻井さんのすごさを感じました。
微妙な年齢操作があり、熱くて血の通った夏油。そしてちょっぴりポップ。「ナンセンス!」
パンフの中で櫻井さんが、そこにはパフォーマンス的な面もあって虚々実々と仰ってましたが、私は寧ろ櫻井さんのあの演技のおかげで、夏油って自分を解放してからは結構人生楽しんでたんじゃないかって思えて、嬉しかったです。
今まで櫻井さんが担当した色々なキャラクターを見てその度にシビれてきましたが、今回ほど「この人がどんな顔で、何を考え夏油の声になったのか、本当に知りたい」と思ったことはないです。櫻井さん、尊敬。

⑥乙骨と緒方恵美さん
映画を通して、乙骨という人物への理解が深まった気がします。彼の弱々しさは、自身の力が大きすぎるが故、人を傷つけてしまうことへの罪悪感からきてるんですよね。しかも力については当初、本人にも自覚がない。そんな彼が、仲間を得て、戦えるようになっていく。その工程に声という音が付くと、こんなに物語をしっかり追っていくことが出来るんだ、驚きました。
緒方さん、声がどうというより、作品への浸透率が半端じゃないです。最後は、乙骨ってこんなにカッコよかったんだ?!と呆然。

ミゲルもさすがの山ちゃん。パンダのパパ感。棘君の優しさ。見所はあげればキリがありません。
製作側がありったけの力を込めて届けてくれた映画。
円盤は買いますが、可能な限り映画館で見るつもりです。
ロングランしてくれるといいな。
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