ほのか

コットンテールのほのかのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.7
うんうん、すきよ。
雰囲気がとにかくいいのよ。
イギリスの夫婦との場面がとにかく好き。
私もおばあちゃんになって認知症にもなってしまったら、怖くてみんなから離れようとするかも。

あらすじとしては、
60代の作家大島兼三郎の最愛の妻 明子が、辛い闘病生活の末に息を引き取った。
兼三郎は生前、明子が寺の住職に託した手紙を貰う。
そこには明子が昔訪れたイギリスのウィンダミア湖に、自分の遺灰をまいて欲しいという最後の願いが託されていた。
兼三郎は願いを叶えるために、
長らく疎遠だった息子 慧とその妻さつき、4歳の孫エミと共にイギリスへ旅立つ。
しかし兼三郎と慧は衝突し、1人で湖に向かうが迷い途方に暮れる。
やがて兼三郎は亡き妻に導かれたこの旅の果てに、人生の最も大切なことと向き合っていくのだ。
って感じ!

作中はずっと薄暗い雰囲気だけどそれがいい。
夫婦の関係がすごく良かった。
歳をとっても腕を組み、相手のために尽くそうとする。
そんな夫婦に私もなりたい。
居ないと落ち着かないようなあんな形の夫婦に私もなりたい。
旅の中で修復していく親子関係の見せ方も良かった。
湖までの道のりで綺麗な景色が見えると、必ず妻にも見せようとする。
そんな兼三郎さんの姿がすごく良かった。
病気が進み、どんどん自分を忘れる明子を、懸命に介護するシーンは辛くて見てられなかった。

木村多江さん凄すぎるよ。
認知症のせいで暴れてしまうあの姿を、認知症でもない彼女が、演じきれてるのはすごすぎる。
リリーフランキーさんも雰囲気が素敵。
イギリスの山道があんなにも似合うのは、リリーフランキーさんしかいないよ。
ほのか

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