今日観た映画「シン・仮面ライダー」
「NOPE」を観るためにアマゾンプライムにアクセスしたところ、新作欄にこの作品が表示されていてつい観てしまいました。「NOPE」鑑賞はまた後日ということで。
特撮の中でも怪獣モノとは異なり、豪快さに欠けるライダーシリーズだけに鑑賞前の期待値が低かった分、そこまで悪い印象はなくそこそこ楽しめました。
いい所を先にあげると、特撮パートとドラマパートの配分がちょうど良い塩梅になっており、途中でそれほどダレることなく最後まで見終えることができました。
また、キャラクターの造形自体はライダー、怪人ともに昔のライダーのフォルムを保ちつつ、ディテールが強化されているので、なかなか良い仕上がりになっているように感じました。
ただ全体的に辛気臭さが漂っており、特に背景なしの場面ではおよそ映画とは呼ぶことができず、コントとしか思えなかったのは非常に残念なところです。特にラスボスの森山未來との戦闘は失笑レベルの取っ組み合いでしかなく、よくこれでOKを出したもんだと逆に感心しました。してないけど。
さらに言うと、最後に森山未來が空想世界で妹の緑川ルリ子と語り合い心を通わせた結果、己の悪行を悔いる場面に至っては、単なるコミュニケーション不足としか思えず、それって実生活で一番大事なことじゃん、そんなの最初のうちにしっかり話し合っておけよ、という思いを禁じえませんでした。
評価 2.5点/5点満点