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女と男のいる舗道のyasu555overseasのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
4.0
アマゾン・プライム経由からのCinefil WOWOW PLUSで見ました。



好きやから、良くて見る価値がありました。







ジャン=リュック・ゴダールが珍しくモノクロのスタンダード・サイズの画面の撮影、長回し、背景を細かく焦点に当てた独特な撮影手法で撮った作品でフランスらしい気品なロマンチックなドラマ映画ですが、


セリフが奥深い雌鶏の詩的(或いは雌鶏なポエム。あれは男女お互いの愛が芽生えるまでの経緯をモチーフにしたポエムのセリフ)のセリフ、ロマンチックなアートの詩的や哲学、プラトンの言葉の哲学、人生の哲学等のセリフがたくさん出て来ますから、かなり文章好きな奴か東大のインテリ並の理解力が無ければ、退屈になって堪能出来ず、理解出来ない(自分はそんなに頭良くないから、10倍以上頭を働かせて理解出来て堪能出来ました)





途中、ヒロインのナナがカール・テオドア・ドライヤーの作品「裁かるるジャンヌ」を見るシーンがあったのが驚きでした(あれも既に映画館で観た)
自分はほぼ楽しめて堪能出来ましたから(あのロマンチックに溢れるアートな詩的や老人が人生の哲学なセリフを語った意味は人が考えた事を口で喋る。それは人の生き方の上で欠かせない人の喋り、人と対面して喋らないと死んだも当然、損する事。ある男が語ったセリフは主役のヒロイン・ナナ自身を物語る美しい顔立ちの肖像画に見えたようにナナは男を好きになり、男と共にするように恋仲になり、ロマンチックな恋愛の雰囲気)





気品溢れるフランスのロマンス・ドラマ映画のくせにトミーガン(マフィアが使ってたアメリカの短機関銃)を持ったある男が1人を撃ち殺すシーンがあってその後、顔面が血まみれになった男がカフェに行き着くシーンがあり、少し暴力的なガンアクションがあった。最後、主役のヒロイン・ナナが最悪の悲劇な運命の末路に辿っていく事に。
売春の客の男や自分を飼ってた売春の胴元なラウールにも撃ち殺されるジョッキングな銃殺なオチのシーンが少しあったのが、変わった作品。これがゴダールが成すヌーベルバーグのオチな作品で、ロマンス・ドラマ映画でした。