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女と男のいる舗道のGONのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
4.2
【2021/4/12 再鑑賞】
初見時ほどの感動はなかったけど相変わらず短髪カリーナ美しすぎ〜
クローズアップの多用は裁かるゝジャンヌから影響受けてるんだろうな。大人しい雰囲気なのにしょーもないことを連発するからニヤニヤしながら観ちゃう

【2020/9/7 初鑑賞】
いかん!!!
完っ全にハートぶち抜かれた!!!

もはやこれは”90分間アンナ・カリーナ耐久選手権”と命名しても良いのではないか!?
これはアンナ好きのための映画っす!

僕の場合アンナに惹かれまくりだったのでセリフほぼ追えてないです笑
ちゃんと字幕見ながらストーリー追ったのは終盤のおっさんの語りだけです、って言ってもそれ以外はほぼストーリー性皆無でしたけど笑

短髪の美しすぎるアンナ・カリーナを永遠に見れるというこの上ない幸せ。なんて笑顔が似合う女優なんだ…
冒頭の約10分間カメラに背を向きながら語り合う2人の姿は革新的だなとは思ったんですけど、実を言うと最初の20分までは流れが掴めずあんまり楽しめてなかったんですよ。
そんな僕を一気に惹き込んだのは映画館で上映された『裁かるゝジャンヌ』のシーン。あのジャンヌのとてつもないクローズアップ… エグすぎる!!! そして涙を流すアンナがこれまた超美しくて…
流れたのはわずか数分だけでしたけど、あのシーンだけでグッと引き寄せられましたね。裁かるゝジャンヌ、いつか絶対見るでな!

あとこの作品は今まで僕が見てきたゴダール作品より大人しめな印象。
前回見た『はなればなれに』よりも更に大人しかったです。ところどころで映画文法ぶっ壊してるのは分かるんですけど、『気狂いピエロ』とか『女は女である』に比べりゃまだマシ。
と言うことはゴダールにとってこの作品は自分がだーい好きなアンナをただただカメラに収めたいだけの超自己満映画だったのではないか?言うなれば写真集のような感覚。
今思えばこの作品は他のゴダール作品よりもアンナのクローズアップが異常に多い。アンナもアンナでめっちゃカメラ目線だし。
もうこれは確信犯ですね。きっとこの頃のアンナとゴダールは幸福感に包まれてるんだ(裁かるゝジャンヌのオマージュの可能性も高いけど)。
でもそんな写真集を撮るような感覚でこんな魅力的な作品を作ることが出来るのは、やはりゴダールの天性の監督としての手腕とアンナの美しさ、そして当時の2人の幸せが見事にマッチしたからである!
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