SaenkiedeJong

ジェジュン:オン・ザ・ロードのSaenkiedeJongのレビュー・感想・評価

4.0
監督が私の頭の中の消しゴムのイジェハン監督だったから興味本位で視聴。ジェジュンがこんなに重い過去と大変な境遇を生きてきた人だなんて知らなかった。最近観たドラマに"人が訪れるとき、その人の一生が丸ごとやってくる。心はもろく壊れたことがあるかも。その心がやってくる。人が訪れることは一大事なのだ。人生丸ごと訪れるのだから。来たる人は宝なり。その人の過去と現在と未来が全てやってくるからだ。その人の全人生がやってくるからだ"こんな言葉があったけどそれを思い出した(長い)心は見えないから、想像するしかない。けど色眼鏡で見ちゃってるとこあるなぁって。さすが映画監督なだけあって映像が全て映画のワンシーンのよう。広大な景色が美しくて自分の心も一緒に解放されていくようだった。バックで流れるクラッシックも心地いい。車で旅をするように進む行程も好みだった。終始監督のセンスや感性に惹きつけられて心掴まれた。ゲーテの言葉が良い。"向こうみずは天才"ジェジュンがtattooの意味を話してるところでこの人すごく素直で純粋な人なんだろうなぁって思った。座右の銘が"人のせいにしない"なのもなんか真っ直ぐで好きだなぁ。

色々響いた言葉があった
チャングンソクの言葉
"僕たちは休み方を知らなすぎる気がします。ジェジュンさんを見ていて思います。休むということに関してもう少し研究したほうがいいんじゃないかなと。ひた走るだけじゃなく時には立ち止まって過去を振り返る時間を設けたり心の充電をしっかりできるようなそんな余裕を持ってはどうかなと思います"

"人のせいにしない。生きていてよくないことがあると人のせいにしがちです。その人と出会ったのもその状況に陥ったのも僕のせいでしょう?人のせいにするのは時間の無駄だと気付いたので今は何があってもこう考えます。これは僕のせいだ。僕が頑張って変えていこう"

"今は時の流れが速すぎて怖いです。1日1日がゆっくり過ぎてほしい。日が暮れ始めると焦るし季節が変わるのも怖い。休息もゆったり取りたいし仕事の時間ももっと続いてほしいのに気づけば過ぎ去っている"

"年を取ることとは自分の傲慢さに気づき過去を悔やむことの連続です。気づいても時すでに遅し。何も分からないまま40歳になり50歳になれば分かるさと年を重ねていくのかな。どうなるか分かりません"

"答えは単純でした。自分が誰といれば幸せか。自分がその人の前で笑えるかどうか。僕を育ててくれた今の父さん母さんと喜びや悲しみを分かち合う。それが僕にははるかに価値がありうれしいことだなと"

先生との再会と葦の草原のシーンが特に素敵だったな。葦の草原ほんっとに美しかった。私の頭の中の消しゴムがジェジュンの話とシンクロして映されていくのが不思議だったし監督がちょこちょこ入れる小ネタも深いなぁ、とか思ったり。映像や音楽をみるかぎりこの監督のセンスが凄く好きだった!特にペンでもないけどドキュメンタリーってやっぱり見応えがあって好き。ついつい見ちゃう。

追記
イスマンのスターを見つける心眼も凄い。あれだけ慕われる理由も分かった気する。
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