あかね

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のあかねのレビュー・感想・評価

4.0
1969年に開催され30万人もの黒人たちが集まった革命的イベント『ハーレムカルチュラルフェスティバル』。50年間封印されてきたその映像が、出演アーティストや観客だった人たちのインタビューを交えて、様々な記録映像とともにドキュメンタリー映画として蘇る。
とにかく、アーティストたちのパフォーマンスが力強い!!!人種も時代も飛び越えて、現代の私達までこんなにも響くなんて、音楽の持つ力の凄さを思い知らされる!私は全然楽曲に詳しくないので基本全部知らなかったけど、それでもマハリア・ジャクソンの歌声に感動したし、スライ&ザファミリーストーンのとんでもないカッコ良さはガンガン伝わってきた。あとスティービーワンダー、あの貫禄で19歳って!彼のキーボードソロやばすぎて意味が分からなかった!!
ドキュメンタリー映画としてもすごく質が高かった。キング牧師が銃撃されたのが1968年。この当時は黒人の公民権運動真っ盛りで、そんな中でブラックミュージックがどんどん売り出されて、若い黒人たちはアイデンティティを模索して。いろいろな角度からこの革命的フェスが行われた意義を考えさせられた。
あと、ブラックパンサー党の名前も出てきた。よく映画に出てくるので、当時の黒人を取り巻く社会においてとても重要な役割を果たしていたんだなぁと勉強になりました。
あかね

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