第二次世界大戦後繁栄のアメリカが表のアメリカなら赤狩りや人種差別が裏のアメリカ。そしてケネディ、マルコムX、キング牧師、ロバート・ケネディと続く暗殺が裏のアメリカをさらに露呈し、白人を含め黒人などあらゆる人種が社会的危機感からの自立や改革の必要性を説いた時代。ウッドストックフェスが行われた1969年、50年近く封印されていたニューヨークハーレムでの裏ウッドストック、サマー・オブ・ソウル。此処が高い自由の意識を持つ観客。説教師の如く民衆をさらに覚醒から説くミュージシャン。皆んなが同じ方向へと向かう様子は黒人の教会がそのままハーレムフェスになったようだ。
特に印象深いのはニーナ・シモンの神々しい振る舞いにミュージシャンと言うより信念や哲学を持ったシャーマンの様にみえた。
また、当時出てきたスライ&ザ・ファミリー・ストーンの登場は今までなかった新たなソウルの息吹を現代の自分でも映像を通して感じたが、同時代の人々からすると、音はもちろんメンバー構成含め、さらに革命的にみえたのか？なんじゃこりゃ？て観え感じたのだろう。
多分凄いマネーかかったのに、このフェス？何故封印したのか？飴とムチ？パンとサーカス？だったろうに？
しかし、権力者が大衆に対して脅威を感じたのか？そしてこれから先泥沼化していくベトナム戦争へ？
