このレビューはネタバレを含みます
これは妊娠したことがある女性には、耐えられない設定です。
「明日出産日ですので、病院に来てください」と言われ、帰宅した夜、
訳もわからず凶暴な女に襲われるなんて。
しかも夫は自分が運転していた車の事故で亡くしていて、一人ぼっち…。ものすごく不安です。
裁ちバサミを持った女は、迫力満点！ハサミが凶器というのは久しぶりで新鮮でした。ハサミを突き立てる行為は、すごく情念がこもっている感じ。
でもお腹に刺したりするのは見てられないですね…
お腹の赤ちゃんが心配で嫌な気分になりますが、展開は悪くないと思います。途中で人が来たり、警察にも通報するし、いろいろ変化があります。
あ～でもどうしてそんなことになっちゃうかな？！人間あせってたら、見通しがきかなくなるものだから、仕方ないかもしれないけど。
この女は何者なのか？夫に片思いでもしてたのかなと思っていたら、意外なオチ。
とりあえずびっくりしたけど、どうも無理がある。
サラは事故の相手が死んだと思っていたようだけど、事故の相手の生死が知らされないなんて納得がいきません。
確かに犯人が流産した辛さはわかるけど、サラに重大な過失（飲酒してたとか）があったならともかく、事故なんだからどうしようもない。犯人がやろうとしたことは常軌を逸してて、全く理解できないですね。
ぶつかった相手が二人とも妊婦だったというのも確率的にかなり低い気がするし。
ラストも気が重くなりますね。
でもホラーとしては展開はそこそこだし、効果音や演出はよかったと思います。題材がね…。
もうひとつ、フランスの女性ってこんなに意地悪なんでしょうか。
病院のナース、警察官が驚くような言葉を、サラに投げかけます。
人を守る職業の人が、初対面の人にこんなことを言うなんて。
これが普通だとしたら、フランスに生まれなくてよかった～と思いました(・・;)
