【2023年映画30本目🪆】
信仰と狂気は表裏一体となっていて、自分が何を信じるのかで見え方が大きく変わる怪作!
あらすじ
修道女である信仰深いベネデッタはある日、イエス・キリストの導きにより聖痕を授かる。修道院に逃げ込んできたバルトロメアと禁忌とされる肉体関係を持ちながらも、"キリストの嫁"として修道院長として成り上がっていく…。果たして、ベネデッタに起こる数々の奇跡は真実なのか虚偽なのか?
R18だけあって、肉体的にも精神的にも生々しい描写がふんだんに盛り込まれていてかなりグロかった💦
シリアスだけど落ち着いた雰囲気の流れから、バルトロメアと出会い狂気が加速していくのはブレーキの効かない暴走車に乗っているような感覚😱
この映画に神はいたのだろうか?
バルトロメアは性の快楽に誘い、夢の場面では体に巻き付く蛇として表現されてたし(エデン物語の比喩?)で、ベネデッタを性の沼に堕落させる悪魔のように見えた😈
奇跡を全て虚偽としたなら、ヴェネデッタが大悪魔すぎる笑
自らにキリストを憑依させて"信仰する者"から"信仰される者"へと群衆を欺く様は恐ろしすぎる…!
今作は聖と性がテーマ。
「愛とは孤独では無いこと」というセリフから、聖サイドでは聖痕を受けたことでキリストからの愛を享受し、性サイドからはバルトロメアからの愛を享受している。…といった解釈をしてて。愛を求めるからこそ狂気がエスカレートして歯止めが利かなくなったのかなぁ?愛の暴走はメンヘラサイコパスの特権だね。
幼い頃は母親の影も重ねてマリア様を信仰してたのが、歳を重ねてキリストを信仰してたのも男性への憧れがあったからかな?レイプされかける夢を見ていたのとかも、潜在的な性への願望があったからかな??
にしても、マリア像ディルド🪆はダメでしょ🤣
スターウォーズでライトサイドからダークサイドに落ちていく比喩として、服の色が白→黒へと変わっていたけど、今作では信仰心を着衣or全裸で表現していたのかな???さすがにずっと全裸では無いけどw
ラストのベネデッタとバルトロメアの全裸シーンでは、着衣ベネデッタと全裸バルトロメアの対比がかなり印象的!
信仰心を持ち続けた意味合いの着衣と、信仰心を手放す意味合いの全裸。
フォロワーさん(よつゆさん)のレビューでめちゃくちゃ合点いった‼️🙇♂️✨
とにかく大好きな映画になったし、ポール・ヴァーホーヴェンの作品をもっと観てみたくなった😊