たむたむ

ベネデッタのたむたむのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.2
【私は最強】
歴史上初となる女性同士の同性愛裁判記録を原案にした、ポール・ヴァーホーベン監督によるセクシャル・サスペンス。

17世紀イタリアを舞台に、幼くして尼僧となったベネデッタが、聖痕や奇蹟を起こし、修道院長として聖女と崇められる一方、若い修道女と隠匿関係を結び、権力を手にした女の生き様を描く。

本作、言語がフランス語だったから、てっきりフランスが舞台だと思ってましたわ(笑)
多くの人々に拒絶され、国によっては上映禁止となった問題作とのこと。なるほど納得w

フォロイーさんたちの高評価に釣られて観てみたものの、結論としては残念ながら、興味深いけどノット・フォー・ミーでした(´・_・`)

セックスとバイオレンスを絡めて描かれる女傑の生き様はヴァーホーベンの真骨頂と言えますが、個人的には「イエスをアイドル化し妄想に耽る尼僧のポルノ」といった印象しかなく、それ以上でも以下でも無かった、というのが率直な感想。

ここまで来ると、監督自身が女優たちを性的搾取してるようにしか見えず。役を演じ切ったキャストたちは素晴らしいけど、なんだか不憫に思えてしまいました。拷問シーンなんかもぅ…

当初はイエスを題材にした作品を試みて、その後ジャンヌ・ダルクの要素を入れた結果、こんな仕上がりになったようだけど…なんでなんで?(^^;;
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