よ

こちらあみ子のよのレビュー・感想・評価

こちらあみ子(2022年製作の映画)
5.0
涙がとまらなかった。
べつにどこかすごい同情するところが
あったとか、衝撃的なシーンがあったとか
ではなくて。

書いてる今も涙が出てくる。

あみ子は、自分の気持ちも人の気持ちにも
かなり楽天的だと思った。

大したことじゃない。なにもかも。

「えっ」とか「おわった」とか
不意につく悠長な言葉がそう思わせる

でも、真剣だ。
深刻ではないけど、いつだって真剣。

好きな人には好きだって叫べばいい
どこが好きかなんてたった少しのことでいい

私も小さい頃、好きな親戚のお姉さんと
一緒に遊びたいって駄々をこねて
困らせたことがあった。 

たまにくるお仕事の関係のお兄さんで
かっこいい人がいて
ずっと抱きついて困らせたことがあった。


もうそんなことはできないけど
そうする自分は確かにいた。


あみ子の心の底は深刻そうな表現があった。

最後にあみ子の心を守る空想の人たちに
楽な方へおいでと誘われても
あみ子自身はやっぱり楽観的にみえた。


ああ、ぜったいに忘れたくない
消したくない、心の中にいるはずのあみ子。

映像も音楽も、
主人公のかなちゃんもすっごくよかった。

本も買い、よみました。
大切に何回も読みます。
本当に出会えて嬉しい作品。
よ