たてまち

スティルウォーターのたてまちのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.0
皆さんの評価が良かったので見てみたが、個人的には、このタイプの映画は嫌いだ。映画の終わりかたも、あっけなくて、見ていない方にもオススメしたくない。

留学先で殺人事件に巻き込まれた娘アリソンの無実をはらすため、マット・デイモンが奔走し、刑事に代わって真実をつきとめていくアクションありの感動作かと思いきや...。
虚しい真実と後味の悪さだけが残るヒューマン・ストーリーだった。

デイモンと少女マヤとのふれあいも、感動の別れではなく、空虚な教育に悪い別れに描いた。
結末で、数年後大人になったマヤと出会わせ、そこを回収させれば良かったのだが、そういう風には描かないんだな。

娘アリソンの罪に問えない殺人教唆に釈然としない我々観客は、せめてマヤとの関係を修復させ、終わって欲しいと思っている。
それをせず終わらせようとするから、モヤモヤした気持ちが残り、この映画に共感しないんだなぁ...。

数十年たったマヤと老人になっていくデイモンにも、この時期一緒に過ごした日々を忘れ去るはずもなく、苦々しい別れの想い出だけが残る悲しい話になりはしませんか。

うーん、残念...。