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スティルウォーターのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.6

歪み🎬

ストーリーは殺人罪で捕まった娘の無実を証明する為、奮闘する父親の姿を描いた作品でした。作品は異国の地で真犯人を探す姿を軸に、家族の絆・歪んだ愛が描かれていました。作品は観る側に善悪の価値観や判断を迫るような描き方がされており、後味の悪さを残した仕上がりとなっていました。事件と娘の幸せを天秤にかけた時、娘の幸せを選択する親の気持ちは理解できます。娘の為であれば道徳的なジレンマや倫理観は二の次でありますが、今後の人生において大きく思い十字架を背負って生きていく事になります。この世の多くは善悪で割り切れるものが多いですが自分の大切な存在が絡んだ瞬間、単純な善悪で割り切れるはずのものに迷いが生じます。墓場まで誰にも言えない秘密・後ろめたさを持ち今後の人生を送る強い覚悟があるのか、人の倫理を問う難しいモノだと思いました。
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