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ジャッカルのRのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッカル(1997年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1997年のアメリカの作品。

監督は「ルワンダの涙」のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。

あらすじ

FBIのガサ入れで弟を殺されたロシアンマフィアのボスは謎の大物暗殺者ジャッカル(ブルース・ウィリス「オペレーション・ゴールド」)を雇い、復讐のために米国要人暗殺を依頼する。その動きを察知したFBI副長官のプレストン(シドニー・ポワチエ「マイ・シネマトグラファー」)は元I RAのスナイパー、デクラン(リチャード・ギア「ウィン・ハンドマン-名優を育てる演技指導-」)に釈放と引き換えに協力を依頼し、ジャッカルを追うのだが…。

U-NEXTにて。

お話はあらすじの通り、ブルース・ウィリス×リチャード・ギアW主演の男くさ〜い映画なわけなんだけど、やはり主演の2人が良い。リチャード・ギアはいつもの紳士然とした感じではなく、ワイルドさが前面に出た感じがまた新鮮なんだけど(ただ、終盤でのヨットに乗った女性たちに愛想振りまくところなんかは流石の優男具合)、やはり今作はなんと言ってもウィリスの演じる悪役ジャッカルがカッコいい!!

まさに悪役なサングラスを小粋にかけて、今回はウィッグで金髪になっていてそれがまた洒落乙なんだけど、なんといってもギア演じるデクランと2度ほど対峙するシーン。スローで顔のズームが入った後、ゆ〜くりとそのサングラスを外すとデクランに対してその鋭い眼差しを浴びせかける!!その姿まさに殺し屋!!

また、このジャッカル変装も積極的に使って欺くスタイルをとっているので、作中ではボサボサ髪の浮浪者風だったり、黒髪オールバックのギャング風だったり、太っちょ体型の中年風になったりと色々なウィリスが楽しめる。

まぁ、こちらからするとブルース・ウィリスだってバレバレだけどw

で、役柄としては殺し屋ということで同じブルース・ウィリスの主演作「隣のヒットマン」の時のような人間味も少しはあると思いきや、今作のジャッカルは冷酷極まりなくて、例えば、要人を暗殺するためどでかいガトリング銃を用意するんだけど、それを安定させるための全自動で動く砲台がないということで、当時まだほっそりしていて若々しいジャック・ブラック(「ザ ・スーパー・マリオ・ブラザーズ・ムービー」)演じる業者に頼んで作ってもらうんだけど、その業者に足元見られて追加料金を払われそうになって、一旦了承するものの、砲台操作の練習がしたいと人目のないところに連れていってもらって、案の定ジャックにガトリングを向けて練習台にして逃げ惑わせた後、平然とした顔で、片腕を吹っ飛ばしたり、体が四散するまで撃ち続ける鬼畜ぷり。

終盤でも、なんの関係もない女の子を容赦なく人質にとっちゃうし、めちゃくちゃ悪役なキャラクターだった。

そんな感じでジャッカルの怖さ演出や主演2人の対峙パートはいい感じなんだけど、お話全体で観ると、個人的にはうーんという感じ。展開ももたついているし、クライマックスにかけて緊迫感はあるものの、それ以上の面白さは得られなかったかなぁ。

まぁ、でもブルース・ウィリスの本当に怖い殺し屋演技を観る分には楽しめるかも。
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