KUDZILLA

前科者のKUDZILLAのレビュー・感想・評価

前科者(2022年製作の映画)
4.5
全5話のドラマには感動させられたので、
劇場版は間違いないだろうということで、
ハッピーナイトでユッタリ観てきました。

PG12ということもあって、
リアルで生々しい場面や、
エロチックなシーンもあったけど、
最後まで考えさせられる深刻な内容に、
観ている側からしても、何とも、
やりきれない気持ちになりました…。

石橋さんが演じる みどり の存在は、
唯一の明るさであり、相変わらず、
場を和ますムードメーカーですねぇ。

工藤の職場の、
イジメの問題から発生した事件で、
出所してからの更正を、
佳代がお手伝いしていくわけですが、
工藤兄弟の家庭の事情や、
それを取り巻いてきた人々との問題が、
どんどん明るみになればなるほど、
感情移入させられる展開に釘付けに。

リリー・フランキーさんや、
若葉さんも出演していて、
キャストと役も非常に合っていました。

ドラマの方では描かれなかった、
海辺から始まり、海辺で終わる、
保護司の佳代の過去のトラウマや、
保護司になった理由も描かれていたりと、
二つの物語を観ることができたって感じ。

コンビニで働きながらも、
常に保護観察対象者と真剣に向き合い、
自分を犠牲にしてでも、
相手のために尽くせることは、
本当に凄いことだと実感させられます。

森田剛さんの、
鼻水ダラダラのシーンは泣けました。

もし次回作や続編が放映されたら、
必ず見たいし、シリーズ化して欲しいし、
誠がオススメするラーメンと、
佳代が作る牛丼も凄く食べてみたいです。
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