シーバゲッジ

少年メリケンサックのシーバゲッジのレビュー・感想・評価

少年メリケンサック(2008年製作の映画)
4.6
パンク好きにはたまらん映画。
まず、中年のパンクバンドっていう設定が良いね。とんでもなく絶妙ないい設定だと思う。それに、徐々に膨らませていく展開の仕方や、鉄則通りのフリ、オチ、フォローに無駄がなく全てちゃんと笑いに繋がってるのが"コメディー"って感じでたまらん。色々凄いと思う点はあるんだけど、1番凄いと思ったのは、ストーリーや時系列がちゃんと整理されているという点。ギャグ漫画のようなカオスな感じや、勢いだけで進みそうな雰囲気のなのに、しっかり話を整理しているのでとても観やすかった。

全力で汗かいてぶつかり合ってエロい話して、"中年"なのに"青春"してるのがたまらなく良い。そこには"やりてえからやる"っていうただそれだけしかない。でもそれがパンクの真髄であると思う。いくつになっても、熱い気持ちで全てをぶちまけて解放させる、そんなエネルギーになる、パンクにはそんな力があるんだと改めて思わせてくれるそんな作品。
"ハゲても腹が出ても屁が臭くても"ずっとこんな気持ち持ってたいね。

キャストも良い
宮崎あおいはもう言わずもがな、永遠に可愛い。でも可愛いだけやなくて目に涙を溜めるシーンとかメリハリが最高。峯田さんの変なダンスも最高やし、SAKEROCK時代の星野源と浜野謙太も懐かしくて最高。