なんか、心地良い涙が何度も流れました。
町でたまに、チュウさんと同じような親子を見かけます。すぐ後ろを、小さい子を見守るように歩く年配の母親、もしくは父親。
室内プールに行ったときも、チュウさんみたいな方々がスタッフに連れられて歩いたり泳いだり。たまに大きな声を出すので、最初は驚きましたが、慣れてくると、周りの音が怖いのかなーとか、水が嫌いなのかなーとか、想像したりしています。
この映画のように、私たちはほとんどチュウさんみたいな人たちとコミュニケーションをとる機会もないまま、大人になっていきます。
だから、その人が今どういう気持ちでどういう感情でいるのか分からないから不安だし、たまに怖く感じてしまうのだと思います。
私の子供たちが保育園に行っているとき、何回も近くの老人ホームにお邪魔させてもらって交流していました。
住宅街にある保育園なので、運動会のときは、近所の方々も招待していました。
そんな感じで、地域の人々や障害を持った方々とも、何か少しでも交流する機会があれば、少しは
様々な人の気持ちを考えられる大人になるのではと思います。
周囲の冷たい目から隠れるように、親子二人だけで生活している方々がたくさんいらっしゃるのを思うと、涙が出ました。
昨日、寒かったので夕ご飯は鍋の準備をして家族を待っていました。
しかし、上の娘は夕方からバイト、息子は部活のあとに塾。夫は仕事が遅くて、下の娘も習い事で7時30分に帰って来ました。
それまで一人で家にいて、なんだか寂しくなりました。こんなふうに、どんどん子供は大きくなっていって、そのうち夫婦だけになって、慌ただしい夕方の時間も形を変えるんだなと思いました。
帰ってきた下の娘と二人で鍋を始めました。
最近、休みの日も夫が仕事のことが多く、下の娘と二人でずっと過ごしていたので、なんだか映画の中のシーンと重なり、涙がこぼれました。
良い映画でした。