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フィアー・ストリート Part 2: 1978のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2021年のアメリカの作品。

監督は「ハネムーン」のリー・ジャニアック。

あらすじ

前作で生き残った姉弟は過去にサラ・フィアーの魔の手から唯一生き残ったC・バーマン(ギリアン・ジェイコブス「ザ ・コントラクター」)と出会う。そこで彼女らはバーマンから1978年、ナイトウィング・サマーキャンプで起こったある凄惨な殺人事件の話を聞くことになる。

Netflixにて、めちゃくちゃ気になってた1作目から、かなり日が経ってようやく2作目を再鑑賞。実は一回車の中で観てたんだけどタブレットで観たので暗くて全然よくわかんなかったので今回ほとんど初見の感じで改めて観てみた。

で、結論としては、うーん…悪くはないんだけど、これはシリーズとしての構成が足を引っ張っちゃってる感じだなぁ…。

お話はあらすじの通り、前作で生き残った姉弟が過去に同じように起こった事件の生還者である「C・バーマン」という女性にその時の話を聞くという過去回想で話が進んでいく構成となっている。

で、今作の舞台はサマーキャンプ!!「サマーキャンプもの」といえば、夏空の下でうら若きティーンたちがキャッキャウフフする「青春もの」としての度合いが強いわけだが、今作でも序盤ではまだ若い頃のC・バーマン=シンディ(エミリー・ラッド「ムーンショット」)がボーイフレンドのトミー(マケイブ・スライ)とキスしたり、そのシンディの悪友のアリス(ライアン・シンプキンス「カジノ・ハウス」)とその彼氏がスパンスパン!と若きエネルギーを放出し合ったりとご盛んなようで!という感じのショットが見受けられる。

そして、その時にかかる音楽がMCU「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも突撃シーンでかかっていたザ ・ランナウェイズの「Cherry Bomb」!!いやぁ、70年代だねぇい。

で、ここで注目なのは姉であるシンディと妹であるジギーの見た目も性格も正反対の姉妹な訳なんだけど、ジギーを演じたのはNetflixに加入している人なら知らない人はいませんな!大人気海外ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス」のマックス役であるセイディー・シンクちゃんである!あの頃の子どもっぽさはありつつ、いたいけなティーンガールとして今作ではしっかりラブシーンもあり、あの時のお子がこんなに大きくなって…と親戚のおじさん的な感じで親目線で観ちゃう自分がいる笑。ただ、そんな彼女よりも今作で注目なのはシンディを演じたエミリー・ラッド!2回目である今回観て分かったのが、昨年日本で話題沸騰の少年ジャンプ漫画の実写化ドラマシリーズ「ONE PIECE」のナミ役のあの子!!なるほど、髪型こそ違えど確かにナミだわ!つか、このシリーズを足がかりにナミ役を射止めたということでNetflix的にも推したい女優さんだったんだなぁ…。それはそれでフェアなのか??

まぁ、そんな感じで他にも色んな若人たちが大勢出てくるんだけど、今作の舞台がサマーキャンプなので、そうなると当然スラッシャームービー的に言えば「13日の金曜日」のジェイソンシリーズというわけで今作ではそのパク…いやオマージュとなる殺人鬼ナイトウィングが登場!!赤のチェックシャツと斧をトレードマークに標的をグシャグシャ斬り殺していくんだけど、もちろんグロ描写に関しては前作よりも殺される人数が増えている分、よりパワーアップしている印象。個人的にはまだ小学生くらいの子どもだったりも普通に容赦なく殺されてしまうので観ていて胸が痛い…。

で、展開としてはジェイソンばりに景気のいいスラッシャーものが観れると思っていたんだけど、ぶっちゃけ思っていたよりかはかなり地味。殺し方もバリエーションがないし、何より中盤からほとんど最後にかけて全編めちゃくちゃ暗くて何やってるのかわからないのがほとんどだった。だから、これは一回目に車の中でタブレットで観たとかどうこうよりも完全に仕様として暗いんだということがわかり、なんつーかせっかくNetflix製作なのに極めて勿体ない撮り方してるなぁという感じ。

あと、やっぱこのシリーズ肝心の殺人鬼がおおもとのラスボス「サラ・フィアー」の言っちゃえば「操り人形」なので今回のナイトウィングも結局のところその殺人には動機はないし、いくら致命傷を負っても何度も復活してしまう。まぁそれ自体はスラッシャームービーにおける「不死身の殺人鬼」というアイコンの意趣返し的な狙いがあるのかもしれんけど、こう何度もやられると飽きるというか、キャラクターとして薄っぺらく感じてしまうなぁ。

また、今回はあくまでも3作目にかける「橋渡し」的な役割が大きいのでほとんど話自体は動いていない。で、今作もラストにかけて真相にたどり着く…ところまでで結末は次作!!って感じなんだけど、個人的にはあんまり3作目の舞台設定に魅力感じないなぁー。

というわけで今作も映画というよりかはドラマ仕立てな作りが目立つ作りでそれ自体はなんとも言えんけどせっかく作るなら一作一作面白いものを作って欲しいなぁと思わずにはいられない作品でした。まぁ、このまま間空けるのも忘れてしまうのでこの後また3作目観まーす!
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