レッド・ロケットのryo0587のレビュー・感想・評価

『アノーラ』前のショーン・ベイカー予習のつもりで鑑賞。

『デッドプール&ウルヴァリン』と同じオープニング！

テキサス工業地帯の郊外の時間がゆっくりしている雰囲気が好きだな。

あとは主人公が自転車こぐシーンの浮遊感。

ストロベリーがエロ過ぎる。ものすごくムラムラした。マイキーの気持ちがわかる。男を狂わせるよあんなん。


ストロベリー含め登場人物のガラが悪すぎだろ！と思ったけど、MGAAのスローガンや選挙報道がチラ見えしていることが仄めかすように、リベラルに不満を持つような、格差の下側の層の人達なんだろう。

マイキーは羨ましいくらいに口が上手い（アソコもデカい）。
それに玉突き事故についてもロニーが口を割らなかったようで、運もある。
けど結局最後には来た時と同じくほぼ身ぐるみ剥がされ追い出されてしまい、元の木阿弥になってしまうのは、その巧みな言葉に誠実さがついてこないからなのかも。

マイキーのように人当たりが良くて口も上手いけど、誠実さはなく他人の善意のうえに胡座をかいてなんとも思わない人間って、どこにでもいるよなあと。そうゆう奴ってある程度まではうまく事が運ぶんだよな。

ストロベリーとチャンスを見出した途端に泊めてくれたレクシーを軽く扱い恩を仇で返すその身勝手さ。多くは語られないが、テキサスに戻るハメになったのも同じ原因での失敗なんじゃ？と思った。

ただピンチとわかるや全裸で逃げ出すなり振り構わなさは愛せずにはいられない。あの生命力があればしふどく生き残っていけるような気もした。


成長しないで娘くらいの年の娘に入れ込んでしまう（しかもポルノ業界に入れようとする搾取的なら行動を取る）ダメ男だが、トーンが終始重くはなり過ぎないので生温かい目で笑って見てられる。

大人びてはいるが人生経験の若いストロベリーはその言葉に誑かされて話にノッてはいるが、今後はどうだろう。

そんなことを考えてたらラストそこで終わりかい！少しモヤッとした。

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