koukuwabara

パリ13区のkoukuwabaraのレビュー・感想・評価

パリ13区(2021年製作の映画)
3.9
まさに現代のドライな恋や愛、他者との距離感が上手く表現されている。女性と親密な肉体関係を持っておいて、「でも私は君に恋愛感情は全くない」と相手に言えてしまう(例え本心だとしても笑)男のメンタリティーは、40代のおじさんにはなかなかの衝撃だった。しかしラストシーンを観て、自分の本心に到達する距離や時間は人それぞれで、決して主人公がただの冷たいサイコパスではないのだと理解し、少し安心した(笑)。この作品は恋愛の本質を結構鋭く突いている気がするので、現代版ラブストーリーとして男女共に観ることを強くオススメします。もしかしたら恋人との微妙な距離感に悩んでいる人にとっても、何か参考になる要素が掴めるかもしれない。パリの風景、音楽のセンスもgoodでした。
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