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ベルイマン島にてのsonozyのレビュー・感想・評価

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)
2.0
イングマール・ベルイマン監督が『鏡の中にある如く』他の作品を撮影し、暮らしていたスウェーデン・ゴットランド島の北にあるフォーレ島。
映画監督夫妻のトニー(ティム・ロス)とクリス(ヴィッキー・クリープス)は娘を預け二人でこの美しい島にやってきた。

トニーは、自身の映画上映会とトークショーで称賛を集めたり、「ベルイマン・サファリ(ガイドツアー)」への参加など、充実した時間を過ごす。
一方、クリスはベルイマンの私生活の情報に嫌悪感を感じたり、むしろ不安感が助長しており、書きかけの脚本もなかなか進まない。
夫婦で参加する予定だったガイドツアーも参加せず、たまたま出会った映画を学ぶ学生に案内してもらったり。

脚本のアドバイスをもらうため、散歩しながら書きかけの内容をトニーに聞いてもらうクリス。
ここから、その脚本(The White Dress)が映像化され、エイミー(ミア・ワシコウスカ)とジョセフ(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)の物語が挿入されますが、この内容が…うーむ…笑;

ベルイマンを崇拝し、この地でインスパイアされている様子の夫トニーと、悩める妻クリス(ベルイマンへの複雑な感情、脚本が進まない苦しみ、夫婦関係の悶々…)。

クリスは、オリヴィエ・アサイヤス監督と結婚したミア・ハンセン=ラヴ監督の自己投影なのかな?という印象も。

残念ながら、内容的にはいまひとつでしたが、ベルイマンの聖地が観光地化されている様子やベルイマンの知らなかった情報を知れたのは良かったです。
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