ベルイマン島にての名前に内容が負けてるかなあ。観た印象は監督はそこまでベルイマンが好きじゃないんだろうなという感じ。序盤で監督の分身の主人公がベルイマンの奥さんは5人いるのくだりでさもフェミニストなワタシな感じで異を唱えるが、そもそもファンならわかっていたことじゃない？そして同じ監督側の立場の人間じゃない？作品と人格を同一視しないでくれという側の人間だと思うのだが。おそらくハンセンは作品と自分を同一視してくれという立場の人間なのはストーリーやキャストを見てわかるのだが。結局自分の思想、オサレなスウェーデンの景色、シネフィルぶりたい感じを全部ベルイマンに押し付けているなあって感じ。そして「私はベルイマンと違って子供を愛する母親なのよ！見て見てこの子供を抱擁する美しい私のショット」みたいなオチ。ミアワシコウスカの腹の括り方に比べ監督は淡々さと言えば聞こえはいいがオサレに知的に思われたいだけの中途半端さを感じる。
