MorrisWood

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦いのMorrisWoodのレビュー・感想・評価

3.2
原作ではヘルム峡谷の戦いはスパッと終わるものではなかったようだが、そこを結構忠実に映画化しちゃったので、戦いの推移が間延びしており緊張感がなかったのが残念。

角笛城がまた映画に出てくるので、「二つの塔」くらいのドンパチが見れるかなーと思っていたが、小規模な戦闘がポツポツ続くだけだった。また、1対1の戦闘を描く分にはアニメの方が迫力がある部分もあったが、集団戦を描写するにはアニメは向いていないなぁと痛感。

主人公の王女ヘラの設定や、敵の王ウルフの関係などの独自設定は、作品を映画として成立させるための改編として良かったと思う。ただ、ヘルム王については傲慢でおバカなおじいちゃん、みたいな感じ(実際、原作からしてもそういう部分はあるのだが…)になっていて、あまり感情移入できなかったかな。

小説「指輪物語」を3部作として映画化する時も、結構大胆な換骨奪胎をしている部分もあり、そこも比較的原作ファンに受け入れられていた気がするので、もうちょっと2時間の映画用に色々とチューニングくれた方が良かったかなと思った。

本作の一番の功績はどちかというと本作公開に合わせてLOTRのスペシャル・エクステンデッド・エディションが4DXで劇場公開されたことだろうか。。。
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