歯茎の一本漬け闇鍋卍丸

牛首村の歯茎の一本漬け闇鍋卍丸のレビュー・感想・評価

牛首村(2022年製作の映画)
1.2
前半ホラーミステリー
後半SFサスペンス
という感じでした。

相変わらず怖くはない。

でも、村シリーズの中では
「よく分からない怖さ」
「写ってはいけないものが写ってる」
という怪異に対する恐怖の演出は良かったと思います。

主人公の部屋に一瞬映る女の子
鏡に映る別の自分
急に生えてくる手

前半のこの辺りのシーンはかなり怖かった気がします!
ても前半だけ...後半の失速感というか
蛇足というか、間延びしてしまった感があって残念でした。

ストーリー重視の印象がありますが、別に面白いわけではなかったです。
むしろ、他の2作と比べて、ツッコミどころや派手なぶっ殺しシーン、犬人間や木人間的な存在を削ってしまったことで、もうそういう楽しみも出来なくなっちゃった。
最後のバッドエンドも取ってつけた感あるし。

ただ、俳優さんたちの演技は良かったです!
主演のKokiさん
初出演とのことですが、メチャクチャ良かった!恐怖の演技が特にいい!
変な違和感のない、自然な恐怖の演技でした!

そして、奇子役の芋生 悠さん!
イカれた演技もいいし、最後の取り憑かれた上で中の人が抵抗して、笑顔のまま話すシーン。
素晴らしい!

オススメはしません。
結構退屈でした。
2時間は長い...





↓気になったこと

蓮くんね
死ぬほど不快です。
まず、主人公に似ている子が写ってる動画を見つけてバイト先に乗り込んでくる。
そして、連れ出して見させる。
クソほど迷惑。後にしろや。
 

で、心霊スポットに行くところで
「守るから」と言っておきながら、女の子置いて屋上に行く。 守れや。

そして、放尿シーン。
ここがマジで不快の極みです。

いや、屋上で用を足す時点でなかなか常識を疑うんですけど、少なくとも下を確認するだろ。

そして、ここまで車でわざわざ運んでくれた恩人に対して、尿を引っ掛けたうえで
「すみませーん!我慢できなくて!」とヘラヘラしてる。
あまりにも非常識かつ、不愉快極まりない。
ここのシーンだけで小一時間問い詰めたいくらい意味不明。
いらないだろここ。


このシーンについて清水監督が答えてるインタビューがあるのですが
「屋上からある(作中の)人物が、あることをするシーンがあり、あそことかもホラー映画なんですけどちょっと笑ってもらいたい、ユーモアのコメディ・リリーフが盛り込まれてたりなので、ホラー苦手な方にこそね、楽しんで見てもらえたらと思うんですね」

いやこれ、ユーモアでもないしコメディでもないし、笑えないだろ。
ただ非常識で失礼なやつが、他人に不快なことしてるだけだろ。
これに対してイライラしても、笑えない。
コメディの意味履き違えてないか?