冬から春先までの間だけ、湖の上に現れる氷上の道、アイスロード。その先にある鉱山でのガス爆発事故で生き埋めになった人々を救うべく、30何tもの機材を載せたトラックで、リーアムニーソンがひた走る。
…といったような予告映像だったが、非常に侮り過ぎていた。
広大に広がる湖上のアイスロードとそこで起こる数々の困難には、映画館だからこそより伝わってくる迫力と体感温度が凄まじい。
アクションものは大体が最後は勝つものと楽観視しながら鑑賞しがちだが、あまりの息つく間の無さに、さすがに今回はいくらリーアムニーソンでも…とざわざわし続けたままラストシーンを迎えていた。
脚本の流れに関しては、人々を純粋に助けたい者と、自らが助かれば良いと思う者との対決が主人公以外でも描かれているのが、これまでのアクションと違い、斬新でより現実味に溢れている。
そのため、まだまだ定形外のアクション作品が生まれてきそうな希望を感じさせてくれる作品と言えるだろう。
