紅茶

ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもりの紅茶のレビュー・感想・評価

4.7
漏れなく全員に勧めたい。『プロミシングヤングウーマン』で強烈なイメージを残したボー・バーナムの近作。スタンドアップコメディアン、ミュージシャン、Youtuber、監督とそれぞれ異なる資質を最大限昇華させてみせるボー・バーナム。裕福な白人男性(バーナム自身)に対する批判と現代アメリカ社会に対する皮肉の効き具合が鋭く、コメディを頼り綱として、社会に渦巻く暗雲の突破口をこじ開ける意気込みが感じられる。コロナ禍の巣ごもり生活におけるメンタルヘルスにも意識の向いた作品である。編集力、楽曲のクオリティの高さ、そして笑いのセンス、あらゆる側面で楽しめる。というのもボーが才人であることの証左。個人的に好きな楽曲は「FaceTime with my Mom(Tonight)」。
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