初日13時の回
2月4日 トークショー付きの回 再見
他者と同じ空間にいながらも、ふと別のところを見る主人公。それに対して誰かが何かを言うでも無く、ただそこに映されている。
1人の空間になったとき、お茶が沸くのを待つとき、ふと寂しさや涙が溢れそうになる表情。それをただ静かに、急き立てることもなくカメラはゆっくりと見つめる。それがどれだけ美しいことか。カメラは、他者は、許してくれている、ただそこに在ることを。その静かに見守ってくれる眼差しが、私は好きだ。そんな映画も、私の中にあってほしいと思った。