ヒップホップやソウルミュージックで構成された劇伴と、アフリカにルーツを持つ人種でキャスティングされた役者陣による、黒く染まった西部劇。当作同様にジョナサン・メイジャーズが主人公を演じたHBOドラマ「ラヴクラフト・カントリー」ほど尖ってはいないかなあ。
激しいBLMネタをぶち込んでくるかと身構えていたらそうでもなかった。
白人街のメイズヴィルが真っ白けで空虚なのには笑ったけどねᴡ
拍子抜けするくらいに王道西部劇。
イドリス・エルバ演じるラスボスのルーファス、ラストはずっこけるくらいナヨナヨなんだけど、それにも理由がある。白人をかなり排除したお話は、白人ばかりが悪いわけじゃないことと、不幸にも黒人に課せられてしまった呪いを象徴している。
ラキース・スタンフィールドが演じたチェロキー・ビルが、クールで卑怯で印象的。彼は「ゲット・アウト」「アンカット・ダイヤモンド」「ナイブズ・アウト」にも出てましたね。
「デッドプール2」「ジョーカー」での演技が記憶に新しいザジー・ビーツが、ヒロインのメアリーを演じる。
連邦保安官とカフィーがいいとこ持ってったよなあ。
早撃ちピケットは、ちょっともったいなかったかも。
タラちゃんからの影響があちこちに?
何やら続編を匂わせるラストシーン。果たして?