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ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野のmtgmのレビュー・感想・評価

3.0
ウエスタン映画では通常、黒人のカウボーイが出て来ることはほぼないが、この映画についてはある一部のシーンを除いては登場人物がほぼ全て黒人。

なお、この映画の物語はフィクションではあるものの、主人公のナット、敵役のルーファス•バック•ギャングは実在していたらしい。
実際のところ西部開拓時代にはカウボーイの3人に1人が黒人だったらしいが、ハリウッド映画の世界の中で長年に渡り、黒人カウボーイの存在をあえて消して描いてきたため、カウボーイ=白人というイメージが常識化してしまっているというのを知った。

この映画の劇中はもちろん、他のアメリカ映画の中でも白人による黒人差別のシーンはよく描かれるが、アメリカの黒人差別の歴史には根深さを感じる。

物語は途中、中弛みはするも登場人物の服装やセットの建物の色使い、劇中に流れる音楽などなど見どころが沢山。
オープニングの伏線回収も予想の上を行く展開でトータル的に自分は気に入った。
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