主人公は、ルームシェアをする大学生のよしえと涼子。ラブラブな彼氏がいるよしえと、最近彼女ができた涼子。よしえは涼子が共通の女の友達と付き合ってると知り、驚いて家を飛び出してしまう。彼氏に相談すると、それなら一緒に住む？と提案される……。
直前に見た『モモ』がよかったのでセリフや演出の稚拙さが気になってしまったが、これまであまり見たことがなかった「女性同士の関係」を中心に据えた日本の作品を見られたのは新鮮。ただ「よしえが涼子のセクシャリティーを無断で彼氏に話してしまう」場面があり、後からそこに対するケアみたいなものもなく、アウティングの問題に無頓着なまま作ったのかな？とモヤモヤした。
よしえの感情に、涼子が共通の友達と付き合ってることへの驚きとその子と自分よりも仲良さそうなことへの嫉妬が混ざってるのがおもしろい。わたしと一番仲良いんじゃなかったの？みたいな。自分だって彼氏やほかの友達もいるはずのに、なんかちょっと気に入らない、みたいな。友達といても彼氏がいたら飛んでっちゃう、恋愛に夢中になるタイプのよしえが、最終的に涼子とのルームシェアの生活が好きだし自分にとって無くしたくないものだという選択をするのも（こういうテーマだからわかっていたけど）いい。
