今日は藤井秀剛監督【半狂乱】マスコミ試写会にお邪魔させていただきました。
昨年最もトラウマを残した問題作『超擬態人間』から1年。ついに藤井秀剛監督の最新作が完成した!
やはり、藤井秀剛のフィルムは常軌を逸している!
劇場が俳優に占拠される! 閉じ込められた観客の前で繰り広げられる狂気の宴! これは劇なのか? この映画はどうなってしまうのか? 見ているこちらが不安に陥れられる。
劇場で行われている「今」と、それまでの劇団員の「過去」が複雑に絡み合って物語は進行する。いったい彼らは何をやっているのか? 彼らの過去に何があったのか?
『狂覗』で学校を描き、『超擬態人間』ではホラー、そして本作『半狂乱』では若い役者たちの青春群像劇。どれもジャンルは違っていても、全て「狂気」を孕んでいる。
これはもはや、藤井秀剛というジャンルだ!
構想から20年という歳月をかけて完成した本作。閉じ込められた観客の視点で「何が起きているのか」不安とともに見ていた我々は、少しずつ明らかになる過去と共に、わかった気になっていると、計算し尽くされた脚本に全てをひっくり返される。
公開は11月12日、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか。映画ファンは要チェックだ!