KUBOさんの映画レビュー・感想・評価

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ちゃわんやのはなし ―四百年の旅人―(2024年製作の映画)

4.0

今日の試写会はドキュメンタリー映画『ちゃわんやのはなし―四百年の旅人―』。

冒頭から歴史を絡めた導入に引き込まれる。秀吉の朝鮮出兵って、ただ負けて帰ってきただけじゃなくて、朝鮮から陶工を連れて(連行
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異人たち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

大林宣彦の『異人たちの夏』をイメージしてくると、だいぶ趣は異なる。

亡き父と母と触れ合える日々、という基本的な部分は同じだが、

主人公をゲイという設定にして、彼が父母と会う家のロケ地を実際の監督の
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陰陽師0(2024年製作の映画)

4.0

20年ぶりにあの『陰陽師』が帰ってくると聞いて、楽しみ半分、心配半分だった本作。と言うのも、映画ファンなら口を揃えて「また山崎賢人⁉︎」だからだ。

その『陰陽師0』を公開記念舞台挨拶付き上映にて鑑賞
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

UFOオタクが宇宙人探して旅に出るって、かなり「ムー」な人である私は以前から気にしてた作品。

大学の卒業制作で作られた映画が、中国で異例のスマッシュヒットになって、って話は聞いてたけど、基本宇宙探索
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

まずは観光みたいに楽しめる。

北海道旅行に行ったことある人なら必ず周る北海道の映えスポットを完全網羅!「ここ行ったね〜」的な楽しみ方もできるし、もちろん、まだ行ったことない人たちは絶対「五稜郭」や「
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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.6

今日の試写会は、映画『オールド・フォックス 11歳の選択』舞台挨拶付き特別試写会。

上映前の舞台挨拶で門脇麦が「哲学的」って言ってたから「どんな映画なんだろう?」と思って見てみたが、見終わって「なる
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PARALLEL(2021年製作の映画)

5.0

ずーーーーーっと気になってた『PARALLEL』を東京凱旋上映でやっと鑑賞。レイトショーオンリーだから迷ってたけど、見に行ってよかった〜! 評判良かったからハードル上げて見に行っちゃったけど、期待以上>>続きを読む

ピーター・パン(1953年製作の映画)

5.0

「ファンタジースプリングス」へ行く前に気分を上げようと、関連ディズニー作品を鑑賞。

まずは言わずと知れた名作『ピーターパン』。

何度も見てるような気がするけど、きちんと全編通して見るのは本当に久し
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クラユカバ(2023年製作の映画)

4.5

「塚原重義」この人は新海誠以来の新しいアニメ界の才能だ!

作品の隅から隅まで、個性に満ち溢れている。「絵」や「空気感」だけで作家性を感じさせるって、生半可な才能じゃない。

オタク過ぎるこだわりが随
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

4.0

『クラメルカガリ』初日&公開記念舞台挨拶

ともかく「絵」がすごい! 大正時代のパラレルワールドみたいな和テイストのスチームパンク。すごい好み❤️

オープニングから、一瞬で切り替わるのに、ひとつひと
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ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(2022年製作の映画)

3.8

今日の試写会は『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』。タリバンと間違われて無実の罪で投獄された息子を取り戻すために、アメリカのブッシュ大統領を訴えたお母さんの実話に基づくお話だ。

まず
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.6

深田晃司って、どうしてこう辛くてすれ違う人間関係ばかり撮るかねぇ?

まず子供が死ぬところから始める段階で、きつい。まあ、子供を失った喪失感からくる夫婦の不安定な気持ちが作品のベースになるのはわかるけ
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陰陽師 II(2003年製作の映画)

4.0

新作『陰陽師0』の前に『陰陽師』シリーズを復習。

今回、晴明の前に立ちはだかるのは中井貴一演じる〜。前作は真田広之、本作では中井貴一と、当代人気No.1 のスター俳優をキャスティングしているだけでも
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.0

今日の試写会は『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』。

重厚で考えさせられる素晴らしい作品だった。ローマとイタリアの歴史と宗教をもっと勉強したくなった。

「誰か」に「いつのまにか」、「洗
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コウイン 光陰(2023年製作の映画)

3.7

今日の試写会は『コウイン ~光陰~』完成披露試写会。2017年に公開された『第二警備隊』の続編だ。

本作内ではほとんど説明がないのだが、このシリーズは民間警備会社「エステック」のメンバーたちが主人公
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陰陽師 〜おんみょうじ〜(2001年製作の映画)

4.0

新作『陰陽師0』の前に『陰陽師』シリーズを復習。

『陰陽師』は夢枕獏の原作からのファンで、公開当時も映画化がうれしかったな〜。

何と言っても野村萬斎の晴明が最高!

それに比べて、博雅役の伊藤英明
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第二警備隊(2017年製作の映画)

3.8

新作『コウイン光陰』公開前に、前作の『第二警備隊』を鑑賞。

前情報一切なしで見たんだが、この映画、脚本も演出も素晴らしい!

暴力団に狙われた寺院を守るために闘う、民間の警備会社の活躍を描いた、スト
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8

この映画、ゲイの恋愛を描いてるけど、実はゲイだからっていう差別や偏見による表現はほとんどなくて、男女の恋愛ものとなんら変わらないピュアな恋愛表現は見ていて恥ずかしくなるほど。

それにしても鈴木亮平は
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

フレッシュな映画だったなぁ。こんなフレッシュな映画がモンゴルで撮れちゃうんだ!

予告編で、普通の女学生が「大人のおもちゃ」のお店で働くことになって…、って設定がおもしろそうで気になってた作品。

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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.6

すごく邦画的なハリウッド映画。

父親(ヒュー・ジャックマン)は若い女(ヴァネッサ・カービー)と不倫の上、妻子を捨てて家を出て、今は新しい妻との間にも赤ちゃんが生まれ幸せに暮らしている。

そこに、母
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

このシリーズ、私が学生の頃からやってるんだから、すごい人気だね〜。

レイ・パーカー Jr. だって”Woman needs love” って曲で売れたムードたっぷりのバラードシンガーだったのに、まさ
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日本の熱い日々 謀殺・下山事件(1981年製作の映画)

3.8

先日NHKの未解決事件がおもしろかったので、いつか見ようとHDの中に眠っていた『日本の熱い日々謀殺・下山事件』を鑑賞。

「下山事件」は、あの松本清張や、浦沢直樹も『BILLY BAT』の中でも扱った
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戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

4.5

『標的の村』以来ずっと応援している三上智恵監督の実に6年ぶりの新作『戦雲(いくさふむ)」を、三上監督と宮古市議会議員の下地茜さんのトークショー付き上映にて鑑賞。

三上監督は『標的の村』『戦場ぬ止み』
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

巨大な宇宙船が空を覆うように浮いているのに、女子高生の日常が普通に続いている?

この不思議な世界観の予告編に惹かれて、ずーっと見たかった『デデデデ』前章を見てきました。

まず「絵」がすごい! 背景
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.8

1960年代、まだ妊娠中絶が認められていない時代に、女性たちの命を守るために戦った非合法の団体「ジェーン」の活動を描いた実話に基づく作品。

妊娠して幸せに包まれていた主婦ジョイは突然の胸の痛みに倒れ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

今日はアカデミー賞7部門を受賞した注目の作品『オッペンハイマー』をIMAX先行上映にて鑑賞。

すごい映画だった。3時間があっという間だ。多過ぎる情報量と連続する緊張感。息つく暇もなかった。

だが、
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

「殺された理由わかる? 女の子だからよ!」

変わったミステリーだなぁ。事件が解決しないミステリー。

少女がオイルをかけられて焼き殺されるという凄惨な事件。これは実際にあった事件ということだが、本作
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少年(1969年製作の映画)

3.8

第5回大島渚賞記念上映会にて鑑賞。

「当たり屋」 走行中の自動車にわざとぶつかって因縁をつけ、金品を脅しとる。昭和の時代に実際にあった犯罪だ。

この「当たり屋」を生業にしている4人家族。当たり屋稼
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

ふ〜(緊張の取れたため息)、すごい映画見たわ。振り切れてるな〜。金子修介、大復活だ!

崖の上からの転落事故を装った殺人とか、いかにも「サスペンス劇場〜」みたいなオープニングだけど、とんでもない熱量の
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

「世子は、帰国後間もなく病にかかり、命を落とした。彼の全身は黒く変色し、目や耳、鼻、口から血を流した…」という「朝鮮王朝実録」に残された「怪奇の死」にまつわる謎にインスパイアされて作られた作品、と言う>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

⚠️かなり辛辣なレヴューです

やりすぎです。

LGBTQの人が不幸になるストーリーはもういいや。見たくない。これって『アメリカン・フィクション』で言ってた典型的な黒人の描き方問題と同じじゃね?
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.8

最初は「元カノ」「リベンジポルノ」とか言うワードで、そっちの方のサスペンスかと思って見始めたが、

この映画は脚本がすごい! 見ていて何度か「え⁉︎」ってマジで声が出た。

「同じ人を好きになった人同
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.6

剣とドラゴンのファンタジーかな(?)と思って見始めたら、プリンセスのミリー・ボビー・ブラウンには、かなり悲惨で辛い展開が続く。

ドラゴンから生き延びるために、必死に逃げるプリンセスだけど、そこは我ら
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.2

「旦那デスノート」は笑った。笑ったけど、怖😱‼️ でも、冒頭だけ。ほぼ出オチ。

これはもっとおもしろくできたよ。イタリアだったらもっとハジけた映画になったろうし、デスノート書いてた女性があんなにい
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ブラフマーストラ(2022年製作の映画)

3.6

インドの古代史と神々をモチーフにした、インド版ヒーロー映画。

火、水、風、獣、鳥など自然界の様々なチカラを操る能力アストラがあり、ブラフマーンシュという秘密組織として代々アストラを継承し世界を守って
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

アカデミー賞脚色賞を受賞した『アメリカン・フィクション』をプライムビデオで鑑賞。

作品賞、主演男優賞にもノミネートされていた作品だけに、大変おもしろかった。

落ち目だけど名声のある黒人作家モンク(
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