心の底から見てよかったなと思える素晴らしい映画でした。音楽は人々を明るくしてくれるような力があるんだと実感させられました。
阿部寛さん演じる成瀬は警部の仕事を30年やり続けてきた"THE昭和の男"みたいな人物でした。部下に怒鳴り散らしたり、暴力を振るったりといったまさに一昔前の時代に取り残された人物でした。今の時代にパワハラというのは大問題だと思いますが、自分の足で何としても犯人を捕まえたいという情熱はかなり好きだなと思いました。でも「とんび」の時もそうだったけど、不器用な親父を演じるに定評のある阿部寛の演技に終始引き込まれました。
パワハラを告発され、音楽隊に異動となって再生していく成瀬に勇気をもらえました。その音楽隊は他の仕事と兼務しながらやりたくないのに所属している人も多かったが、音楽隊がチームとして1つになる瞬間は清々しい気持ちになりました。やっぱり、音楽っていいなと思いました。
