最高濃度の生き生きと弾けるニコラス・ケイジを堪能できるエンターテインメントに富んだ素晴らしき娯楽作。終始どこか懐かしみのある楽しく愉快な作劇でニコラス・ケイジという人物の厚みがもたらす可笑しみと哀愁が何とも涙腺を刺激する。好きなことへの隠しきれない、滲み出てくる思いは自分の人生を狂わせてしまいそうな勢いで押し寄せる。映画が好きな世界線に生きていること、映画を見ることで少しでも世界の見え方が豊かになったことを改めて有難く感じ、ニックとハビの愛おしい関係性を見ながら思いを巡らせる。とにかくニコラス・ケイジとペドロ・パスカルの可愛さ、魅力が炸裂し好きな気持ちが止まらなくなる。
