絶対に忘れてはいけない事実を描いているため、多くの人に観てもらいたい。
主演のエイドリアン・ブロディに拍手。
作品のテーマがとてつもなく重いだけに、責任をもって演じている。尊厳をもって生きてきた人が差別によって、どんどん弱々しく自信がなくなっていく様の演技が素晴らしい。エイドリアン・ブロディはもともと痩せ型だけど、役作りでさらに10kgも落としたという。
当然の如く、アカデミー賞主演男優賞を受賞したが、受賞スピーチがまた素晴らしい。
「この映画を通じて戦争がいかに悲しく、人間の尊厳を踏みにじるか痛感しました。あなたが信じる神が何であれ神の御加護がありますように」と述べた上で戦争に行っている友人が無事に戻りますように、と締め括る。華やかなステージの場で堂々と自分の考えを述べている姿はかっこよすぎです。
ちなみに監督のロマン・ポランスキーはせっかくアカデミー賞受賞できたのに訳あって受賞式に参加できていません。苦笑
