るる

戦場のピアニストのるるのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.6
なんですか。
これを見ても何も思わない人間が
今この世界にいるのか問いたい。

私たちは日本人だからか、ユダヤ人の悲劇を自分ごとのように感じたことがないのか、少し鈍感な部分はあるけど。
でも、酷い歴史だったと言うことくらいはわかる。

それの如実に表してる映画でした。

よかった、助かった。抜け出せた。
と思うのも束の間次の試練が待ち構える。そんな繰り返し。
逃げて隠れて逃げて隠れて。
戦争が終わるまで救いがない。

外に出れば全員が敵だ。ユダヤ人だからといい追いかけ殺しにくる。
どうせ食べ物はないのなら屋根がある場所で逃げずにいたいと思うのが普通だろうと思った。

理不尽に選ばれた人が銃で頭撃ち抜かれて動かなくなるシーンの多いこと。
いつ自分が選ばれてしまうかとビクビクするのも伝わってくる。

廃墟となった街に繰り出してく、その背景と感情。
なんとも言い表せない。
何もなかった。何もない世界になってた。

🇷🇺の人は何も思わないのか。
理不尽に頭に突きつけられた銃を。
武力や勢力の力で銃を持っているあなた達の立場でなくて、突きつけられた側の立場になって考えほしい。
頭に銃を突きつけられ平等を感じるか。
何を感じるか。

でも、やっぱり人間は生きたいんだ。
死にたくないんだ。
願わくば幸せになりたいんだ。
それが人間の欲望なんだ。
るる

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