natsuki

戦場のピアニストのnatsukiのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.9
午前10時の映画祭にて鑑賞。
目を覆いたくなるような衝撃的なシーンばかりだったけど、戦争を知らない世代として観て良かった。
あれだけ危険な目に遭いながらも生き延びるシュピルマンの運の良さと生命力は純粋にすごいと思った。でも観ているこちらも、寧ろ死んでしまった方が楽なのではないかと感情移入してしまうくらい辛い状況で、よくシュピルマンは希望を捨てずに耐えたなぁ、と。
また一人のドイツ兵のように、あの状況下でもそのような人が居たということに、嬉しいのやら切ないのやら複雑な気持ちになった。瓦礫の中での演奏シーンは特に印象的でとても胸に響いた。
戦争(ユダヤ人迫害含め)とはいかに無力で残酷なものか、映像を通して改めて感じた。同時に今日本でこうして平和に生きていることがどれだけ幸せなことなのか。
今ある命を大切に生きていきたいと思える作品。
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