永遠

戦場のピアニストの永遠のレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.1
ピアノの音よりも大きな銃声や大砲の音が響き渡るのにもかかわらず、「音」をたてることが許されなかった時代。
壊れた建物の中に響き渡るピアノの音に最初は見ている私も怯えてしまったが、やはり美しかった。最期のオーケストラは普段とは違った視点から見えてきて、平和と豪華さを感じた。
始めの方はユダヤ人の迫害について焦点がよくあてられていて、19××年とところどころ表示されるのをみては中々進まない年月を感じた。
ヴィルム・ホーゼンフェルト氏に劇中ほとんど感じなかった人間味と優しさを感じた。彼のことはこれを見なかったら多分知らなかったわけで、ほんの数分出てきた人物でも、歴史にとっても映画にとっても重要な人物であることを学び、忘れてはならない人だと感じた。
映画全体は2時間半近くと長いが、長さはあまり感じなかったし、ドイツ軍から逃げてきた数年間の長さをより感じた。
永遠

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