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流浪の月のmaimai1010のレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.6
舞台挨拶ライブビューイング付で鑑賞。
5時起きで仕事後だったから眠くならないか心配だったけど、それどころじゃなかった。というか150分も上映していた事にびっくり。それくらい最初から最後まで引き込まれまくり。
69 sixty nine、フラガール、悪人、怒りと名作ばかりの李相日監督作品。観ないわけがない。それだけ期待させといて、遥かに期待を上回ってきたから驚き。
幼い頃に誘拐犯と被害者として世間を騒がせた文(松坂桃李)と更紗(広瀬すず)。そんな二人が15年後に運命的な再会をする。
誰もが抱える人には言えない問題。それにしてもすごい視点だった。そこに目を付けた原作者の凪良ゆうが凄い。そしてこの題材を映像にした李監督も流石です。キャストが素晴らしい演技でそれぞれの抱える問題をすんばらしく表現されていました。「怒り」の時の広瀬すずも凄かったけど、今作も本当に良かった。新境地を見せた横浜流星も驚く程良かったし、松坂桃李も精神的に追い込まれている感が全身から伝わるようで素晴らしかった。更紗の子ども時代を演じた白鳥玉季ちゃん。色んなドラマや映画で見てきたけど、少し大人っぽくなっていて、最高に役に合っていた!めちゃくちゃ良かった。
切なすぎて何度もウルウルしたし、最後は全てが繋がった気がして、なるほど〜と。天晴でした。重くて暗いけど、それぞれが抱える問題やトラウマの真っ暗闇から少し光が見えるような、そんな素敵な作品でした。原作読みたい!
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