わかめ

流浪の月のわかめのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.4

2021/33

とってもいい映画だったんですけど、原作好きなので物足りない感じ。
長い間とかをつかって雰囲気づくりをしていて、ノスタルジー感を
出していたんだけど、そこを丁寧に作るならもうちょっと話に重きをおいてほしかった。
原作を読んでいるので、更紗がアイスを食べることや、
どうして名前も知らない文に付いていってしまったのだとか。
あんなにもバカラのグラスを懐かしく見ていたのか。
原作を読んでいないとわからないところがたくさんある。
2時間を超えると聞いていたのでどれほど原作を盛り込んできたのかを
期待していたのでちょっともやっとしました。

役者の皆さんすごい演技力で松坂桃李さんはコンパクトでした。
ひとつひとつのしぐさが小さく小さくてでも大きな存在感を放っていて
文の自分を理解してほしくない、でも誰かに見つけてほしいみたいな感じが
じわじわと伝わってきました。


「ここにいてもいい?」「いいよ」
これだけで、わたしは泣きそうになりました。
わかめ

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