怒りも無理だったし、この監督は合わないのかもしれない。
文が向ける愛情は性愛の類いではないから更紗は何の疑いもなく受け取れたし、恋愛感情がなくともお互いに必要な存在。っていう筋書きだと思って見てたのに、結局ロリコンなんじゃん！？っていう。
大人『とも』できるかもしれないと思って試したかったみたいな言葉があったし、一緒に生活してた頃に更紗の唇に触れる描写もあったし、文はアセクシャルじゃないんだよね？たぶん。
それとも自分の深層に触れられたくないから多部ちゃんには適当に言って誤魔化しただけ？
文の死んでも知られたくないことっていうのが結局なんなのかちゃんとわからないから、文の心理が全くわからないまま終わってしまった。
更紗は更紗で子ども時代と大人になってからの感情や性格があまり結びつかなくて。
大人になってからは依存体質ストーカー気質の怖い女にしか見えなかった。
あとは世間から好評な横浜流星さんのお芝居。
番宣で「女性に甘えることができないからラブシーンの撮影は苦労した」エピソードが擦られすぎていて。
いざ本編見た時に、あー頑張って撮ったのね、としか思えなかったのが残念だった。これは役者の力どうこうではなく、下手にPRをちょこちょこ見てしまった私のせい。やはり映像作品はなんの予備知識もなく見るに限る。
脚本通り撮ってみてつないでみたら4時間になっちゃいましたーっていうのもどうなのよ。あらかじめ尺計算してホン書くものじゃないのか。
濃厚な作品アピールのエピソードとして使ってるけど力量不足では…？と思ってしまう私はゆがんでいるのか。
ストーリーに関しては予告やあらすじで告知されてる内容以上に膨らましてきたなーと思うところがほとんどなかった。
文の過去や思考をもっとちゃんと想像させてほしかった。
ここまで好きじゃなかったポイントしか書いていないけど、役者は良かった。
松坂桃李は期待通り。白鳥玉季ちゃんは良い良いと思ってたけど、期待以上。
役者の力量への評価で、星+0.5。
